Log-book on my HP823



これまでも迷走台風で、一旦、八重山や台湾辺りに行った台風が戻って来た事はあったが、今回の台風6号はV字ターンしてきた上、
速度が10km/hと非常に遅く、かつ、960Hpと強いので、約1週間の暴風域で台風に強い沖縄でも停電等相次ぎ、
高台の吹き曝しにある我が家も、停電の覚悟をして準備していたのだが、幸いにも停電にならずひと安心。
ただ、続いた7号がこれまたゆっくり本土を襲ったので、大きなスーパーでも食糧品不足が目立った。
鮮魚や肉は意外に早く復活したが、野菜は当然として、カップ麺、レトルト物、袋菓子が長らく復活しなかった。
当然、海も大荒れが続き、沖縄正常化後も波高は1.5mも「うねりをともなう」が長らくともなった。

8月17日  木曜  晴れ時々曇り  南西の風    波高1.5m うねりをともなう
8月18日  金曜  晴れ時々曇り  北西→北東の風 波高1m 
8月19日  土曜  晴れ時々曇り  東の風     波高1m うねりをともなう
8月20日  日曜  晴れ時々曇り  東の風     波高1m うねりをともなう

風は北だが波高が1mで、唯一、うねりをともなわない。ここで行くべきか?
前日までず〜っと「うねりをともなう」だし、波予報では土曜から波が高くなる。
(土日の「うねりをともなう」予報は土曜に確認)
ただ・・・辺戸岬は岬だから結局はうねりがあるだろうなぁ。

朝5時に起き、猫達の世話をした後、6時過ぎに車を走らせた。
少し早めに出たが、平日なのでトラックをはじめ、車が多い。
辺戸岬には8時過ぎに到着。

辺戸西の海を見に行くが・・・満潮時なので波は高め。ただ・・・行けなくはない。




23/08/18<辺戸西カレント>曇り時々晴れ


今日は大潮で最大満潮は7時半ごろ。
既に過ぎてはいるが、大潮だから、まだ上げ潮が残っているくらいだろう。
機材をセッティング、辺戸西に向けて、獣道をテコテコと。
台風影響で周囲の草は塩枯れして歩きやすいだろう・・・と思いきや、なんの。
かえって、獣道周囲の草が垂れ込めて歩き辛い事、この上なし。
アダンの茂みも同様で、太いアダンが2本倒れて通せんぼ。
が、こんな事もあろうかと、懐に手鋸を忍ばせていたのだ。
アダンは見た目より切りやすいので余裕〜・・・と、思いきや、太いヤツは硬い。
重い機材を背負った上での重労働、汗だくでヘロヘロになり、なんとか通過。
満潮で池の様になった岩場で肩まで水に浸かって、しばし休憩。
満潮位で胸元まである上、これだけは予想通り波が強く、「心配波止場」付近は怒涛の巻き巻きウェーブ。
波の壁が唯一低い、普段のエグジットポイント付近から沖へトライ。
が、海神様の悪戯が発揮。見上げる様な巻き巻きウェーブに襲われて、ド〜ンと岸側へ転がされた。
潮位があるので、怪我は無かったが、2回転。波高1mで転がされるとは、さすが辺戸西。さすが、貧乏神たる海神様。
予想通り、上げ潮のまま。なので、沖に向かうには逆潮で、水面移動が辛い。ただ、確実に「二つの塔」に辿り着けた。
沖に出ると水面辺りでは上げ潮は緩いので、前回同様に「チブル珊瑚」付近までは水面移動継続す。
西回廊を右目に沖へ沖へ。薄っすらと「静寂の亀裂」が見えてきたので潜降開始。
これで、エア消費とデコタイム節約〜。
ところが、潜降している間に一気に西へもっていかれる。沖の海中は上げ潮がまだ強い様だ。
補正しながら着底も「ここは何処?」状態。そんな場所「カレント」より西に決まり。流れに逆らって
岩場を這って行くと、目の前に「チブル珊瑚」が。すぐにご挨拶す。
少し時間のロスだったが、たかが2分。余裕だ。
それでもショートカットして少しでも・・・
目前に「カレント」が迫って4分経過。前回より1分ロスか。ま、節約は成功。
カメラを準備して見上げると、頭上に大きなモノ。ナポレオン大が偵察に来た?



なんと、アカウミガメだ。婚活シーズンのピークは過ぎているが、やはりアタックしてくる。
ただ、無職状態で好きなだけ歩いているので、やや痩せた俺は亀には見えなかったのであろう。
此方を伺うも急接近は無い。なので、下から煽りつつ何枚か撮影。

CUT


奴は少しづづ浮上して逃げて行った。さて・・・と。
潜降であれだけ流されたのだから、当然・・・
やはり、見知らぬ景色が広がる。断崖付近なので、断崖まで行けば問題無いが、西に流されているだろうから、
断崖は遠くなっていくはず。なので、ここは潮に逆らって地を這って戻る事に。
すると、先に小さい見覚えのあるクレバスが。結構流されていたなぁ。
ようやく「カレント」に到着で、10分経過。普段と変わらんやん。
でもまぁ、10分で来て、アカウミガメの撮影会していたら、15分以上かかっていた訳で。
ナポレオン中に誘われながら、クレバスを沖へ。
まずは「文室」へ潜降。な〜んも居らん。周囲のヤギをチェックしつつ、水深50mの世界へ。
ホワイトチップが逃げて行っただけで、洞内にはな〜んも。なので、早速、「ネット・サルベージ」事業開始。
「洞内」を広く浅く1袋採取。でもって、「内路+外路」をもう1袋。
エア残はまだ120あるが、既にデコタイムが6m3分。無理は出来ない。
徐々に深度を上げつつ、「誘い回廊」にてひと休憩。更にクレバスを登って、クレバスにてエアボトルを投入。
クレバスから顔を覗かせると、結構な流れ。まだ、上げ潮状態。
岸向けなので、宙空移動でもよさそうなもんだが、方向が西。
満潮位の礁原は戻り辛いので、出来るだけ東で上がらねばならない。
よって、引き潮時程ではないが、クレーター脇を這って戻る。
よって、「東回廊」を遡上し終えた時にはエア残50のデコタイム3m17分。
窒素は結構溜まったなぁ。なので、水深10m以浅、クレバスを横断しながら東へ東へ伝い泳ぎ。
エア残20でいつものエグジットポイント付近までたどり着いたが、デコタイム3m7分。
微妙なところだが、スキップ呼吸しつつ、敢えて更に東を目指す。
エア残10切ったところでエアが吸いにくくなり、クレバスにて停止。
デコタイム3m3分を「20秒1呼吸」方式にてなんとかクリア。
浮上し、吸えなくなったのをなんとかシュノーケリングへ移行。
後は、波に乗って楽勝〜・・・とは思ったが、結構な巻き巻きウェーブ。
結局、いつもよりは東でエグジット出来たものの、打ち寄せる波に煽られつつ、
重い砂を手に少しづづ戻ったが、辿り着いた時にはヘロヘロ。
log1592
最大水深(Max.depth)(m)49.3m
潜行時間(time)(分/minute)54分
平均水温(Min.temperature)(℃)26℃
潜行場所(point)辺戸西カレント
潮(tide):大潮 満潮
遭遇 (encounter)アカウミガメ アオウミガメ×2 ナポレオン中 オニヒラアジ×3
収穫 ハナヤカケボリ(並)×2&幼(並) ゴマフダカラ(並)
ウミナシジダカラ(美) キヌヅツミ(並) カシノミイモ(美)


近くの日影で「内路+外路」を捌いてみたが・・・
久しぶりのダイビングとエグジットからの徒労でグロッキー。
しばし、青い海を眺めつつ、ボ〜っと佇む。砂をもう1袋捌いてもいいのだが、大事な「洞内」は持ち帰らねば。
干上がってきたが、結構、波が巻いている。2本目は前回同様に「ラビリンス」で大物三昧しようと思ったのだが・・・
広角レンズを忘れて来てしまった。
今年は外しているし、広角レンズ無しでも十分撮れるのだが・・・
何に関しても裏目に出る俺。こんな時にギンガメ&イソマグロの大規模コラボが起こったとしたら!?
そして、この炎天下、かつ、獣道が歩き辛い中で更に此処を往復する?

色々悩んだ末、2時間半の長い休憩を経て、機材一式を手に帰路についた。
行きより帰りは登り坂。アダンを切り倒したところも、大きな砂袋を手にした中、踏破に苦慮。
これはやはり2本目はありえないは〜。
アダンの茂みを越えた所と、獣道を踏破した所の2か所でひと休憩した後、なんとか駐車場へ。
真夏の炎天下の辺戸西は厳しいは〜。でも、潜られるのは真夏がメインだしなぁ。






23/08/18<辺戸岬 晴れ時々曇り

13時過ぎに2本目。車に戻って休んでいる内に、もう帰ろうかとも思ったくらい疲弊していたので、
かなり重い腰を上げての決断だった。
夏場は大物が少ないのと、観光ダイビングがよくやって来るので「辺戸岬キャニオン」側は避けていたのだが、
久しぶりに崖を下る。この台風で、一部、崖が崩れており、注意しながら降りて行く。
大潮なのですっかり干上がっていて、かつ、波が殆ど無し。いつもこうだったらいいのに。
普段、踏破するのに苦労する断崖下も、波打ち際をテコテコと。
一応、クレバスからエントリー。フィンを履いて沖へ。
さすがに台風の後なので、再生成長していたテーブルサンゴが無残に壊れていたりするが、
白化現象時の様な不安は無く、いずれ再生するから、と思ってしまう。
最大干潮が14時過ぎなので、まだ、下げ潮。余裕で西へ向けられる。
ドロップオフ手前から逆潮。すなわち、帰りは追い潮楽勝だ。
まずは、「亀子さんの寝床」に向かう。先程、時期外れの婚活アタックに遭遇したのは、
亀子さんとの再会の予兆かもしれないからだ。
逆潮に逆らいつつ、珊瑚伝いで西へ西へ。断崖をソ〜っと覗いてみると・・・
居らん。たよなぁ。いつもGW後、遅くて7月頃だったもんなぁ。

水深30mの棚の縁へ降り立つ。潮は北東向け。結構な逆潮で、「竪穴」上空手前で宙空移動を断念。
ウサギさん探しなのだという事にして、ヤギを探索しながら西へ。
断崖を「キンメモドキの洞穴」へ向けて潜降。
洞入口にキンメモドキが溢れていた。これから更に増えて、根を覆う位になるのだろう。
この時期にあまり来ないので、かえって新鮮だ。
モドキっち達であふれる洞内へ潜入。モドキ壁状態で、ついつい撮影しまくる。




モドキ達の壁を抜けて行くと・・・
 
碧の天空が広がり・・・
 
魚達も碧に包まれていく
貝殻溜りは豊富で、1袋ザックリとカイボり、お土産も。
でもって、「竪穴」下口へ。洞内は台風の影響で砂が豊富だが、貝殻溜りに乏しい感じ。
貝殻溜りっぽい箇所を何か所かカイボって浮上開始。
2時間半休憩も、既にデコタイム6m2分。さてさて。
あえて宙空移動せず、棚縁から最短で「祠脇」を目指す。
BCに入れるエアを節約したのだ。宙空移動すると、一旦BCに入れたエアを放出せねばならないからだ。
期待した「祠脇」は、台風の影響で砂は豊富も、貝殻溜りに乏しい。
一応、1袋カイボったが、外れだろうなぁ。
「辺戸洞穴」脇をゆるりと浮上してゆく。普段は上げ潮に逆らう場所だが、潮止まり状態。
ただ、エア残60のデコタイム3m20分!少しヤバいかも。
「辺戸洞穴」脇から宙空移動開始。水深15mから10mに向けてゆるりと浮上。うねりと戦うクレバス沿いも楽々。
水深10m前後で、最短距離にて「象の鼻」沖を目指した。
水深を8mレベルに上げ、ようやく、デコタイムが消費され始めた。既にエア残40程度。
「象の鼻」に到着で、エア残40のデコタイム3m18分。かなりヤバい。
アカウミガメの婚活アタックは既に済んだし、ここはデコクリアに専念す。
早めに「20秒1呼吸」作戦を決行。デコタイム3m10分でエア残20に。
この分だと、ギリギリか足りないか。よって、「30秒1呼吸」で耐える。
結果、デコタイム3m3分でエア残10以上有り。よって、後は水深4mレベルで周囲を探索。
若干、エアが鈍ってきたところでデコクリア。砂を回収し、フィンを脱いで余裕のエグジット。


べたべた〜
冬もこうであればいいのに・・・

log1593
最大水深(Max.depth)(m)43m
潜行時間(time)(分/minute)67分
平均水温(Min.temperature)(℃)26℃
潜行場所(point)辺戸岬
潮(tide):大潮 干潮
遭遇 (encounter)カスミアジ インドカイワリ×2
収穫 ナナホシケボリ(美) ハナヤカケボリ(美)×7&幼(美)
クロシオダカラ(並)×2 コダマウサギ(美)×2



「竪穴」の砂を捌いたが・・・外れ。
辺戸南の海を眺めつつ、しばらく黄昏た後、帰路についた。
節約で下道を戻り、嘉手納手前のラーメン屋で夕飯喰らって敢えて時間を遅らせたが、
18時半頃でも17時頃と変わらず北谷、宜野湾は渋滞しまくり。
高速も「沖縄南〜西原・渋滞6km」出てたし、しゃあないが、いかんせん眠い。
19時過ぎに到着。猫達が出迎えてくれた。「餌クレにゃ〜」





「ネット・サルベージ」結果報告



辺戸西「洞内」は外れ。艶々カシノミイモあったが、タカラガイ系はやや艶褪せが多く、初収穫モノも無し。


辺戸西「内路+外路」も外れ。色褪せキヌヅツミ程度。


「キンメモドキの洞穴」はまずまず。ハナヤカ多数に1層剥がれもクロシオ2個等。


ホクロツクシより茶帯濃いのでフイリオリイレツクシ?
深場では珍しいノイチゴオトメフデが2個も。


窒素溜まるのを覚悟の上で無理して採取した「祠脇」だったが・・・外れ。
   
久しぶりのチャイロコトツブにSpecula seragakiensis、薄紫美しいコウシキリオレ。







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