Log-book on my HP820


このところ、在沖米軍が忙しい。毎日の様にF15、F18、F22が飛んでいる。
(はるか上空なので、撮影して翼の形で確認)
写真は普天間基地に降りゆくオスプレイ。こいつは2つのペラが共鳴して喧しい。
ウクライナが依然メドが立たない上、中台危機が迫りくる懸念故か?

ダイビングに行けそうな日が何日かあったが、5時に目が覚めても止める事が多くなった。
「いつでも潜られる」「今日は波が高い」「今日は時間帯が悪い」etc.
歳をとったせいもあるが、多くの原因は・・・


5月に入ってGW突入。
「コロナ禍も去り、最大9連休も・・・」
等と毎年の様にテレビで言っているが、俺は無限連休だ。どうだ、まいったか〜!

南東の風 晴れ時々曇り 波高1.5m

を、上記の様な理由で潜り損ねた後、強い南東の風、波高2mが続いた。
ひと昔前なら、
「よっしゃぁー!南の風だ!辺戸岬へ行くべし!!」
だったが、今では、
「南東?東入ると辺戸岬は荒れるんだよねぇ。2mだと転がされる事もあるし〜」
と、なってしまっている。いかん、いかん、こんな事では。
ただ、GWに敢えて潜る?でも大潮だしなぁ。そろそろ、沖縄は梅雨に入るし〜

昨夜は23時には床に入ったので、5時前に自然に目が覚めた。
2度寝する事もなく、目覚まし時計を使う事なく、起床。
添い寝してくれているエリザベスをしばらくなでなでしていて、
「相変わらず風強いなぁ。辺戸岬は大荒れかもしれん。ここんとこ、外してるしなぁ・・・」
いつもの「止め止めモード」に突入しかけた。
が、俺が起きた事に気づいたマイケルが部屋に入って来た(こいつは大きくなってからは添い寝してくれん)
ので、エリザベスがマイケルに突撃開始。追っかけっこが始まった。
コレを機にベットから起き出し、リビングへ。
アカショウビンが「キュロロロロ〜」と鳴いている。都市部でアカショウビンが聞けるのはココイラだけ。
まだ5時。土日を考慮しなければ、GW最終日。然程、車は多くは無いだろうが・・・
朝食を済まし、6時前に車を走らせた。
休みで普段より早めだったので、スムーズに北へ。

8時前に辺戸岬に到着。ダメ元で辺戸西を見に行ってみたが・・・無理。
ぐるりと「辺戸岬キャニオン」側を見てみる。
南東とはいえ、これだけの風。予想通り、結構な波。ただ、行けなくはない。
機材をセッティングして崖を降りた。






23/05/05<辺戸岬>曇り

今日は大潮。最大満潮時は5時半過ぎで、既に下げ潮になっているはず。
まだ潮位は高く、礁原は白波で覆われ、断崖下を「象の鼻」側へは行けそうもない。
2mの巻き巻きウェーブに及び腰だったが、昔は果敢に突撃していた。
もはや「冬辺戸」ではないはず。ならば・・・
波の合間をぬってクレバスに向かった。
が、そこはそれ、俺の貧乏神たる海神様、次々と高波を繰り出し、クレバス手前で大きな波が崩れた。
波に突撃ー!・・・も、ド〜ンと岸に押しやられ、半回転。見事に転がされた。
2つ南側のクレバスに追いやられたが、次の高波が押し寄せて来る中、クレバスへ潜行。
波に吸い上げられそうな中、珊瑚を掴んで阻止。ジリジリと沖へ這い出た。
既に「アカウミガメの婚活」シーズンでもあるので、周囲を見回しつつ「辺戸洞穴」側へ。
ドロップオフからは・・・よし、逆潮。前回も踏まえ、1本目は西へ遠征とした。
まずは「亀子さんの寝床」へ。一昨年、久しぶりに再会した亀子は甲羅を恐らくはサメにやられたのだろう、一部破損していた。
あれだけ穏やか、野生の中では、真に鈍亀。もう、二度と会えない気がしてはいる。はたして・・・?
断崖をソ〜っと見下ろしてみたが・・・居らず。う〜む・・・

水深10mレベルは北側の海もうねっており、気分が悪くなるので、早々に宙空移動開始。
逆潮は結構強くて、水深30mの棚上はいつもより早めに着底。這って進む。
エア残130と、いつもより少なめで到着。水深40mへ潜降し、洞内を確認。な〜んも。
なので、「ネット・サルベージ」事業開始。広く浅く1袋。お土産も。
引き続き「竪穴」へ。エア残100を切っている。おおっと、やばい。
早めに1袋カイボり、洞奥には行かず。
帰りは追い潮で楽々、宙空移動。エア残50で「辺戸洞穴」上空に到着。
逆潮で50なら厳しいが、追い潮なので、不安は無い。
無問題で「象の鼻」付近に到着。デコタイム3分を浅場で漂いながらクリア。
「象の鼻」側から余裕のエグジット。
大潮の午前中というのに・・・大物にな〜んも遭遇しなかったなぁ。

log1583
最大水深(Max.depth)(m)43m
潜行時間(time)(分/minute)51分
平均水温(Min.temperature)(℃)21℃
潜行場所(point)辺戸岬
潮(tide):大潮 満潮→干潮
遭遇 (encounter)なし
収穫 ハナヤカケボリ(美)×2&(並)×2 テマリダマ(美)
チヂワケボリ幼(美) コダマウサギ(美)×3 ジュズダマダカラ(美)


砂を捌いてみる。「竪穴」が大外れであっという間に捌ききれたので、「キンメモドキの洞穴」も捌いてみた。う〜む・・・





23/05/05<辺戸岬>曇り時々雨
2本目も「辺戸岬キャニオン」側で。
すっかり干上がったが、「冬辺戸」様にクレバスを潮が渦巻きおどろおどろしい。
ただ、礁原が干上がっているので、余裕で「象の鼻」側へ。
放置してきた機材を持って、海に突入した。
波間を見極め、白濁地獄と化したクレバスの出口辺りで、大きな波が向かってくる前に突入。
すぐに下の岩にしがみついた。波をやり過ごし、沖へ這い出る。
今回もアカウミガメの突撃に備え、カメラアップして周囲を伺うが・・・ドロップオフまでに見当たらず。
意識するとダメなんだよなぁ。だいたい、無意識下、いきなり現れるパターンが多い。
既に最大干潮時手前、上げ潮モードとなっていて、1本目で「キンメモドキの洞穴」へ遠征して正解。
「辺戸洞穴」界隈で安全に、と。
この前も中潮ですらロウニンアジが2匹も居たのだから、この流れで大潮なら、いわんやおや。
まずは「亀子さんの寝床」経由してみるが・・・居らず。
近くのクレバスを通って、「辺戸洞穴」へ。
滔々と流れており、期待が膨らむ。根の上でカメラとストロボを再確認。問題なし。
息を堪えて潜降開始。洞の中には・・・な〜んも。なんだかなぁ。
側洞も確認するが、何にもおらん。これだけ流れてるのに。大潮なのに。
なので、洞を出て、「祠」へ。こちらも何も居らず。見上げる宙にもな〜んも。
「祠脇」で「ネット・サルベージ」事業開始。今回は貝殻溜りは少なめ。
引き続き「ヤギ根」界隈を1袋。こちらは貝殻溜り多いが、どうせ外れなんだろうなぁ。

エア残100で帰路につく。洞内が南向けに流れていたので、再び「辺戸洞穴」内を戻る事に。
もしかしたら、ロウニンアジ等、回遊してきているかも。
・・・な〜んも。今日はダメダメや。
南口を出て宙空移動するが、乱流が起こっていて、泳ぎにくい事この上無し。
海中岬のある根の断崖に辿り着き、掴みながら戻る。浅くなるにつれ、うねりもあって気分悪い。
エア残があっという間に50になっており、慌ててショートカットす。
流れが強いので、一旦水深10mレベルまで上げていたのだが、海底を這ったので、15mレベルに。
ただ、まだ、2本目なので、デコタイムは3m8分と慌てる事は無し。
「象の鼻」沖に辿り着いたが、そこも、うねりとリップカレントで、必死に珊瑚を掴みつつ戻った。
エア残25程度で、ようやく「象の鼻」側のエグジットポイントに到着。
もしかして、と、「婚活のステージ」を遠目に見ながら、珊瑚の浅場でデコクリア。
ただ、流れと波のうねりが強すぎて、アカウミガメが現れるのを待つより、エグジットが不安に。
よって、デコクリアはエグジットポイント手前に戻った。
デコクリア後、2分追加停止してエグジット。波は強かったが、転がされる事はなかった。
大潮の辺戸岬で、ウミガメ1匹すら見られず。ガッカリダイビングだった。


log1584
最大水深(Max.depth)(m)39m
潜行時間(time)(分/minute)51分
平均水温(Min.temperature)(℃)21℃
潜行場所(point)辺戸岬
潮(tide):大潮 干潮
遭遇 (encounter)なし
収穫 コダマウサギ(美)×3 ジュズダマダカラ(美) アカネケボリ(劣)


「ヤギ根」の砂を捌いたが・・・たまにはこんな事もなくては。

小雨が降って予報より悪天候だったが、崖を登って駐車場を見ると、車とバイクで大混雑。
早々に着替えて、逃げ出した。
辺戸南の海を眺めつつ、しばらく黄昏た後、帰路に。








23/05/05<座津武>曇り時々雨
早めに動いたせいもあって、まだ14時半。もう1本行けるなぁ。
と、ゆ〜わけで、久しぶりに座津武でも。
濡れたウェットを再び着るのは嫌ではあるが・・・辺戸岬があまりにダメダメだったので・・・
西側の海は一転、ベタベタで、どこからでもエントリー&エグジット可能。
既に上げ潮。流れは北から南なので、本来なら、「フルチンガンダーラ」からの「千鳥ヶ淵」が追い潮でいいのだが、
3本目でデコタイムがうなぎ登りになってからの「千鳥ヶ淵」は危険。逆ルートだと辿り着けない事もある等、
流れに逆らっても、通常ルートで行く事とした。
ゴロタ石浜を転ばないように注意しながら歩き、ヘロヘロになってエントリー。
冬時期と違って、海に入ると冷たさが心地よく感じられるのがいい。
まずは「千鳥ヶ淵」へ。時々、ショートカットしようとして迷う事があるので、宙空移動し、確かめながら進む。
流れはあまり無く無事に辿り着けた。さてさて?
座津武は夏場は海底が藻に覆われていて探しにくいとかあるが、今回はそれ以前に貝殻溜りが皆無。なんで?
名前の由来たるチドリダカラすら1個も無し。唯一、ボロいチリメンダカラ1個〜
つくづく、逆ルートで来なくて良かった〜

緩いが逆潮で、珊瑚の棚上を珊瑚を掴みつつ移動。にしても、珊瑚の繁茂が見事だなぁ。
白化現象以降、再生珊瑚が所々に点々としていたガレ場状態だったというのに。
今や大珊瑚群落が続いている。
で、例の枝珊瑚繁茂する根に無事到着。そこから深度を落として「フルチンガンダーラ」へ。
で・・・こちらも貝殻溜りに乏しい。なんだかなぁ。
結局、目視でのマルチンダカラはボロボロなのを1個。当然、拾わず。水深27mのいつもの箇所で1袋、砂をカイボって
エア残80のデコタイム3m8分。帰路に着いた。
ところが、帰路で知らない内に流されていた様で、見知らぬ景色に。
デコクリア出来てエア残30。ゆるりと浮上して景色を見てみると、まさかのエントリーポイント沖に戻っていた。
そこから本来のエグジットポイントに向け、浅場を戻って行く。
デコクリア出来ているので、何度も浮上しながら確認しつつ戻られた。
此方も外れだったなぁ。

log1585
最大水深(Max.depth)(m)27m
潜行時間(time)(分/minute)51分
平均水温(Min.temperature)(℃)21℃
潜行場所(point)座津武
潮(tide):大潮 干潮→満潮
遭遇 (encounter)なし
収穫 トゲウネコウシツブ(美) ナンヨウフデシャジク(美)


久しぶりに2本目の水管を使って体と機材を洗浄。16時前には帰路につけた。普段とほとんど変わらない時間帯。
ところが、名護のバイパスが途中から渋滞が始まり、咄嗟に東海岸廻りで。
大渋滞していると、此方側も渋滞する事があるが、そうはならず、17時半に恩納のショップに到着。タンクを再充填。
帰りの高速も一部で渋滞が発生。やっぱ、連休にダイビングは移動が大変だなあ。




「ネット・サルベージ」結果報告



「キンメモドキの洞穴」は・・・艶々ジュズダマやテマリタマガイ等あったがイマイチ。 

   
別種を期待したが、どうやらユウレイツクシの若貝。
同時に大きなユウレイツクシも入っていたが、まだ生きていたので、海に返した。こういう連荘はいらんがな。
で、チヂワケボリ幼貝にサキグロコウシツブ,綺麗なサフランシズクニナ。

   
クロホシシズクニナ、Clavus protentus、ノミカニモリにアズキキリオレ。

   
Synthopsis noniniiが2個に、アライケシカニモリ、
ホソヤカに似るが太目のMastonia undataに黄線があって美しいColpospira congelata cf.
黒班濃いクレナイアシヤガマも。

「竪穴」は思い切り外れ。


「ヤギ根」は相変わらず外れ。コダマウサギにボロいアカネケボリ?
色薄いアミコシボソクチキレツブ薄い等。


「祠脇」は・・・艶々ジュズダマあったが・・・う〜む


ヒメミツカドボラに破片だが美しいキンスジコツノマタ。


「千鳥ヶ淵」は外れ。いつもなら捨てる程あるチドリダカラすら・・・



トゲウネコウシツブにアズキイロゴカクヒレクダマキ、アカオビオトメフデに、本日2個目のMastonia undata。







      リスト       






inserted by FC2 system