(シュノーケリングして得られた貝)










特等; ショクコウラ(Harpa major):
ようやく昨年末に見つけたショクコウラ。
予想通り、普段行く事のない浅めの礁池内に偶然的に発見した。水深5m以内の砂地をどべぇ〜っと這っていたので、
「なんだ、ウズラガイか...」と思って潜行してビックリ。こういう浅い所にウズラガイのようにして住んでいるのか。
タイコガイがいるような所ばかりを攻めていたのでどおりで見つからないはずだ。
しかし、見つけたのはこれ一つのみ。深夜1時から早朝4時まで、潮が満ちてきたのと体が芯から冷えてきたので諦めた。
勢いでマンボウガイも見つけてしまおうと思ったのだが。
写真:ショクコウラ:恩納南・谷茶 〈9cm〉
これが自然でできたものなのだろうか、と思わせる程の、大理石模様がらせんを描き、殻口はアクセントとして濃い墨をながしてあり、
殻内は薄い黄色のコーティングが施される。殻全体は宝貝のように艶やかである。
(写真)縮小左:生態写真;恩納、ナイト:当日はカメラをもって入っていなかったので、これは後日に知念で撮り直したもの。
 縮小中:バケツ内のもの 縮小右:水槽内で動き回るショクコウラ。90cm水槽の高さ45cmにも及ぶ肉の大きさ。
ウズラガイもそうであるが、殻が小さく見えてしまう。水槽内では日中はサンゴれき内に完全に潜り込み、
夜でも電気を完全に消してからでないと出てこない。水槽内を我が物顔に動き回り、同居中のはりせんぼんのぼんちゃんや
ヒレナガハギは毎夜、得体のしれない巨大生物に恐れおののいていた。


第1位; ヤコウガイ(Turbo marmoratus):
この貝は越島隊をしている時にたまに見つける。
これは刺身にしても茹でてもじつに旨い。俺的には茹でてレモン醤油で食らうのが好きである。
波の荒いリーフの棚の下にいる。夜にシュノーケリングで捕った若い個体は緑が綺麗である 。
(写真)左:夜光貝;辺戸 中:夜光貝入りヤドカリ;与那、ナイト  
右:ヤコウガイは吸着力が非常に強い!ウェットスーツにもぴったんこ。

磨きヤコウガイ:
ヤコウ外は「螺鈿細工」の工芸品として殻のほうがかえって重宝されている。
オウムガイ、シロチョウガイ等とともに磨かれて売られている。
綺麗な殻はそれ自体が美しいのでもったいないが、石灰化の顕著なもの、
打ち上げでも老朽化していないものは良い対象となる。私は乞食なので、グラインダーなど買えない。
なので、超安いサンポールのバッタもん、紙ヤスリあれこれ、鉄ヤスリあれこれ等で、苦心して創ります。
サンポールに浸けすぎると、薄い箇所に穴が開いてしまうし、かといって浸けないと磨くのが大変だし。
磨けば磨くほど、緑や赤の美しい反射色が出るんですよねぇ。先っぽは肝心ですので、溶けきらないように注意。
「チューインガムを付ければいい」という説もありますがよっくくっつきません。ついつい造りすぎると、
加工品が多くなってしまうので、まばらに飾るのがベスト。


ヤコウガイ生体:
この貝はよくリーフの棚下やクレバスに転がっている事が多く見つけられるが、
このように他の貝同様、穴蔵に潜んでいる事もある。日中、ダイビングの安全停止時に偶然発見(写真)夜光貝;辺戸
その他の生態写真は渡嘉敷島越島隊を参照:Click!



第2位; ホラガイ(Charonia tritonis):
「山伏の修行」光景で有名なホラ貝。最初は打ち上げで小さなものを持っていたが、
渡嘉敷島越島隊でシュノーケリング中にリーフの切れ目に転がっているのをよく見つける。
標本用に採取したが、中身を出すのが意外に一苦労である。よく身に重しをつけてぶら下げるというが、
俺はいずれの時も途中で身が切れてしまった。しかも、ヒトデ食いの為、珊瑚礁が干上がった時に
太陽に熱せられた時の異様な臭気に似た、強烈で酸っぱい臭いがして吐き気をもよおす。
腐ったら最悪の臭いを出すのはタケノコガイ系だが、それに勝るとも劣らない。食用になるらしいが、
想像しただけでもぞっとする。ホラ貝は重厚だから少々の石灰化は大丈夫だと思うが、
石灰化が激しいものはいくら石灰を落として磨いたとしても決して本来の美しさは戻らない。
だからこれもまた、洞窟内に潜んで偶にしか出てこないヤツを偶然に見つけるしかないのだ。
よく売っているホラ貝はみな艶やかであるが、大半が石灰化したものを磨き上げているだけで白っぽい。
そんなものに何万円の値札が着けられているのをみると無性に腹立たしく思うのだった。
生態写真は辺戸岬でナイトダイブ中に見つけた小さな生体


 
第3位; ウミウサギガイ(Ovula ovum):
これほどシンプルで美しい貝は無いと思う。生態もシックで美しい。
詳しくは 生態写真は 渡嘉敷島越島隊を参照:Click! :超クローズアップ写真追加!


第4位; ゴホウラ(Strombus latissimus):
この貝は第1次渡嘉敷島越島隊で初めて得た大物。
その時はこんな貝が採れるなどとは知らなかったのでリーフのわずか1m 位の珊瑚の上に載っていた時はびっくり仰天。
その後にホラ貝も発見する事になるが あの頃の新鮮な感動というモノは何ともいえなかったなぁ。
ゴホウラはアオホシヤドカリという貝が好んで使用しているもので、潮通しの良い、というよりは強すぎる珊瑚礁原の
干上がらずとも深からずの場所に集会を開いている。この初モノもヤドカリのものであった。
ちなみにスキューバでは砂地10m位の所で片輪のキャタピラの跡をたどって行くとだいたいがテングガイだが、
たまにゴホウラの事がある。 渡嘉敷島越島隊を参照:Click!

(写真)ゴホウラを背負ったアオホシヤドカリの集会:儀志布島幽霊浜沖
(写真)砂地を這うゴホウラ;沖縄本島、部瀬名


第5位; アツソデガイ(Ticornis thersites):
これは上述のアオホシヤドカリの集会に数は少ないがゴホウラに混じって参加している。
初めて見つけた時は朽ちていたのでゴホウラの幼貝かと思ったが、綺麗なモノを見つけた時に違うモノだと判明。
図鑑に稀種指定されていたのでビックリ。しかし、沖縄ではヤドカリ入りも生体もたまに見かける。
渡嘉敷島越島隊を参照:Click!

第6位; ラクダガイ(Lambis truncata sebae ):
「こんな大きなクモガイもあるのか?」と初めて見つけた時は驚いた。
水深20m位の海底から水深2mの浅瀬まで、偶然に見つける事が多い。写真は第20次渡嘉敷島越島隊にて、
とりあえず最大潜行記録を樹立しようと、水深19.8mまで潜った際に偶然に目の前にあったもの。
最初の発見も水深15mの海底にクモガイと寄り添うようにいたので、結構深い所にいるもののようだが、
わずか水深2mの浅瀬でも見つけた事があるので、よく歩き回るのだろう。
(左写真)水深15mの海底にいたクモガイとラクダガイ。;渡嘉敷島 (右写真) ラクダガイをゲット!;渡嘉敷島


 
第7位;
テングガイ(Chicoreus ramosus):
スキューバでも砂地には良く見かける。大きいものも魅力的ではあるが、
大体が20cm位なので、かえって小さなものが欲しくなる。
ちなみに1個だけ、シュノーケリングで偶然にドーム状のハマサンゴにくっついていた
小さなものをシュノーケリング中に見つけた。
(写真)テングガイ(幼小)普通は20〜25cm位;沖縄本島、部瀬名


第8位; タルダカラ(Talparia talpa):
シュノーケリングでもよく転がっているのを見つける。
(写真)タルダカラ;残波







シロナルトボラ(Tutufa bubo):
はっきり言ってここからランクのつけようがない。
この貝は潮通しがいい所に見つかる。ダイビングでは岬付近は特に老成した大きなものが見つかる。
これはシュノーケリングで水路の浅瀬で見つけたもの。知り合いも水路で偶然にシロナルトボラの幼貝を見つけた。
幼貝は殻口がオレンジ色っぽくて美しい。偶然にしか見つけられない。(写真)シロナルトボラ;渡嘉敷島、儀志布島


ヤクシマダカラ(Cypraea arabica arabica):
沖縄の磯乞食で最初に嬉しかった貝。
当時は知念岬周囲の磯乞食で採取したもので、磯乞食でも見つかるのだが、
シュノーケリングでも生体や死殻を見つける。



ダイミョウイモ(Conus betulinus):
まだシュノーケリングも駆け出しの頃に浜に上がろうとした水深わずか数10cmに2匹の大きなイモガイ発見。
こんな浅い所にいるのと、クロフモドキ等の大型雑魚イモガイと似た黒くて厚い殻皮を被っていたので、
とりあえずは1個だけ持って帰ろうと持ち帰ったもの。それ以来幾年月、今だに見つからない。
もう1個も持って帰っておけば、と悔やまれてならない。
(写真)ダイミョウイモ;沖縄本島、谷茶
ハブミナシ(Conus bandanus vidua):
これも稀にアオホシヤドカリの集会にいる事があり、ほとんどが朽ちている場合が多いが、
それでもまともなものを2個頂いた。また、瀬底南をダイビングしていて転がっている殻を見つけたことが1度あった。
写真)ハブミナシ;渡嘉敷島、儀志布島


シラナミガイ(Tridacna maxima):
シャコ貝の一種で、ヒレジャコのような鰭が若い個体にはついている。
しかもこれは殻が全体的にオレンジ色がかっていた。(写真)シラナミ;沖縄本島、本部


                                                                    キッコウダカラ( Cypraea maculifera):
沖縄本島では全く見つけていなかったが、偶然,渡嘉敷島でシュノーケリング中に転がっているのを発見。
ハワイでは、ヤクジマダカラなみに転がっているというのに。
なお、07年にはダイビング後の安全停止中の水深4mあたりに、クレバスに死殻が転がっていた。
模様の中に花柄模様がある洒落モノ(写真)キッコウダカラ;辺戸


セムシウミウサギ(Calpurnus verrucosus):
ウミウサギほどではないが、ソフトコーラルをよく探して見ると見つかる。
何度も接写した事があるのだが、外套膜が完全にかぶさった状態で撮影出来ていない。とても美しいのだが。
(写真)セムシウミウサギ;渡嘉敷島、儀志布島(生態写真)同 


クチグロキヌタ( Erronea onyx ):
苓北町の四季岬公園南側の海でシュノーケリング中に浅め(水深5m位から)
の岩礁の隙間に転がっている事が多い。打ち上げは異常に見つかるのに、海中では意外と少ない。
打ち上げよりも海中で見つける方が断然綺麗である。;天草・苓北町・島 
セロガタケボリ(Pseudosimnia culmen) :
まだ寒い3月下旬。意を決して冷たい海中へ。
ウェットスーツなしのTシャツアンドパンツのみで冷たい海へ。すぐにクレバスにセロガタが転がっているのを発見。
気をよくして頑張ったものの、これのみ。寒さで気分が悪くなったのと、1カ所にのんびりしていられない
(西日本一周旅行の出だしだったため)ので、収穫はこれのみであった。;高知県・竜串 
テンロクケボリ( Diminovula punctata) :
苓北町の四季岬公園南側の海でシュノーケリング中、
水深10〜15mにたまに転がっている。小さいので見つけにくい。水深15m以上潜って貝の吹き溜まりで見つける際には
ただ、ひたすらこの貝目当てに潜る。海中が暗くなるまで潜ったなぁ。;天草・苓北町・島 


シマイボボラ(Distorsio anus ):
たまに礁池内でお洒落なヤドカリが身に着けている場合が多い。(写真);沖縄本島、奥








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