(スキューバダイビングで見られる貝)









第1位;
ハラダカラ(Leporicypraea mappa mappa):
1990年代、学生時代のあの頃、友人達と水深20m前後の宇佐浜沖で辺戸岬ナイトダイビングをしていて、2本に1本は誰かしら
ハラダカラを見つけていた。しかもココのは、口が赤いレッドマウス型がちょくちょく見られた。
その頃でも、ムラクモ、ジャノメと比べれば少ない方だったが、確実に見られた。
90年末の沖縄本島の大規模な白化現象で、本島の珊瑚は大打撃を受け、至る所で見られたテーブルサンゴの段々畑はもちろん、
珊瑚群落は姿を消した。貝はあまり珊瑚が豊富な箇所に居ないのだが、それと共にハラダカラは姿を消した。
2009年、宇佐浜からはるか北、水深50mにて、FDを発見。【写真のレッドマウス】
(2013年4月には水深40mにて普通色のハラダカラFD発見 【比較写真】)
(K氏は辺戸岬の何処かの深場で2004年にFDを見つけていたが)

Log Book Log434 を参照
2010年、同じく水深50mにてようやくハラダカラ生体を発見した。しかも、日中の半洞窟で。
Log Book Log480 を参照
2011年、ようやく、「辺戸岬キャニオン」側、水深25mにて生体を発見。その後は大体、毎年見られる様になった。
Log Book Log626 を参照
ただ、宇佐浜付近は今のところ見つけていない。(宇佐浜側を最近潜っていないせいもあるが)
2016年頃から次第に復活してきた珊瑚が急激に復活してきたので、今後、宇佐浜で見られるのを期待。

ちなみに、ハラダカラは外套膜を被っていない事が多い。被ったところで半透明肌色だから大差ないのかもしれない。
宇佐浜で見つけていた頃、水深15mのクレバスの壁で外套膜を被っていたのを見つけた事があったが、
その時はカメラの調子が悪くて撮影出来なかったし、いつでも撮影出来ると思っていた。
家に持ち帰って、バケツ飼育し、撮影チャンスを伺ったが、蓋を開けると外套膜を引っ込めてしまい無理。
いつか、外套膜を被った姿を撮影したいものだが・・・

第2位;
ウミウサギガイ全般:
(ウミウサギガイ科) へ

第3位;


ツボイモ(Conus aulicus):
大きくシンプルなデザインがかえって綺麗なイモガイだが、 なかなか生体を見つけられない。最近では貝殻を拾う事すらなくなった。
(写真)食事中のツボイモ;辺戸岬ナイト 2008年7月 Log Book Log276 を参照

ツボイモ;恩納




第4位;





ウミナシジダカラ(Erosaria cernica cernica ):
これも水深30m近いディープダイビングの際に貝殻を見つける。ナシジダカラよりもひとまわり大きく、
オレンジがかって美しい。新鮮なものになると、真ん中のような濃い色も見られる。全体的に濃いのは幼貝の場合が多い。
年月が経てば色褪せてくるか?写真のようにやや深めの海底(クレバス・スロープ)に転がっている事が多い。
(写真):沖縄本島、辺戸岬界隈&残波&備瀬のいずれか<3cm>

2015年6月のナイトダイビングにて、ようやく、ウミナシジダカラの生体を発見!
Log Book Log1114 を参照

第5位;


クロハラダカラ(Lyncina kuroharai):
クチムラサキダカラをずんぐりさせたようなタカラガイ。稀であり、完全に艶やかなものは見つけていない。
当然生体も見つけていないが、稀に転がっているのをゲット。
過去、一番綺麗なのは、水深20m辺りのクレバスに転がっていたものなので、生息域はそんなに深い場所では
ないのだろうが、打ち上げから水深50m迄、採取はバラバラである。

【写真】2014年5月 辺戸岬48m


第6位;



ムラクモダカラ(Chelycypraea testudinaria):
ナイトダイビングで比較的浅めのリーフの裂け目にいるのを見る。洞窟内ではかえって見ない。
10〜12m内外・不思議と殻のみは与那で転がっているのを見つける事がある。
また、渡嘉敷島ではよく打ち上げを見つけ、たまにFDをゲット出来る事もあった。
(写真)与那<12cm>生態;地味な外套膜。殆どが灰色だが、稀に白いのもいる。ただ、殻色は同じ。
貝殻写真は、自己保有のもので、一番模様が端正で綺麗なもの。

第7位;


マルチンダカラ(Cypraea martini):座津武の水深25〜30m・一番多いのは28m前後の砂地に
転がっている。ここのみは1回潜って1個は見つけられるが、やや少ない。
状態が良くても必ずといっていい程、表層が1層剥がれており、過去、完全なものは唯一1個のみ。
2016年11月・座津武  水深28mにて唯一1個、剥がれなく完全体を発見。(若干、艶が褪せてはいるが・・・)

第8位;

イチョウガイ(Homalocantha anatomica):
スキューバ中にがれ地で偶然に見つける事が多い。
(写真)左;普通の白色。若い個体は殻口が朱色を帯びるものもある。
派手な突起で目立ちそうだが、生体は、意外に目立たない。

第9位;

サソリガイ(Lambis crocata):
滅多に見つからない。友人は若くて刺が際だった美しいものを持っているが
俺は無難な成体2個のみ。(写真)サソリガイ;瀬底島南

フシデサソリガイ(Lambis scorpius):
殻口の不気味な美しさや形等、
サソリガイよりも素晴しくもおもえるが、やはり稀少性には勝てない。
最近は探そうとしないから見つからない。偶に見つけると別な意味で新鮮。
(写真)中:フシデサソリガイ;沖縄本島、仲間 右:生態;沖縄本島、仲間



第10位;
 
アツソデガイ(Thersistrombus thersites):
ここからは過去の思い入れ度となる。今はわざわざ探そうとは思わない。
稀産とされるが沖縄では潮通しのよい砂地でたまに見かける。若いものほどオレンジ模様が際立って美しい。
シュノーケリングでは潮通しの良い珊瑚礁の棚の上でアオホシヤドカリがよくゴホウラを背負って集会を開いているが、
その中にたまに混じっている。(写真)アツソデガイ;沖縄本島、瀬底南






 
(その他)

(ニシキウズ・サザエ科)


ソメワケタカベガイ:(左写真)
大きくなると棘部分が小さく、または、自然に折れて無くなり、単なる雑魚貝と化してしまうが、
小さい内は稀にこのようなまるでイチョウガイを彷彿させるような立派な棘が生えているものがある。
ここまで大きなものでこれだけ立派なものは初めて。(左写真);与那;

スキヒメタカベガイ:
潮通しのよい水深20m近い砂地とリーフの吹だまりにたまに見つかる。(写真);沖縄本島、与那;



リュウテンサザエ(Turbo petholatus):
この貝は磯乞食で破片や色あせたものを見つけていたので、是非とも手に入れたかったもの。
友人がスキューバをしてよくヤドカリが入っているという場所で
一日中シュノーケリングをして意地で1個見つけたものだ。現在はスキューバで幾つも転がっている
貝殻を見つけているが、模様や色の変異があって面白い。
本には「波当たりの強い崖地」となっている事が多いが、生きているものはどちらかというと珊瑚礁の
発達して出来た入り江的地形の根の回りに多いようだ。
(写真)左上;よく図鑑に載っているタイプのもの。リュウテンは蓋も美しい。:砂辺;右上;最大のもので、模様もきめ細かい。
2個目のシュノーケリングでのゲット。:粟国島;
左下;たまに見つかるブラックタイプ。殻口の黄色のコントラストが美しいが、友人は「黒いかたつむり」と呼ぶ。
別にかたつむりには似ていないのだが、言われてみると何故か納得。
:沖縄本島、与那または砂辺; 右下;渦巻き模様が美しいもの。渦巻き模様が極立つのは沖縄北部が多い気がする。
:沖縄本島、辺戸岬

オキナワチグサ():【並】
水深20以深の砂地によく転がっている。「ネットサルベージ事業」でも常連。
綺麗なので、ボトルキープモノ。

アマミエビス(Calliostoma amamiense):
水深10mの砂地にある貝殻溜りにて発見。 ;与那


 
(スイショウガイ科)

 
ヒメゴホウラ(Strombus sinuatus):
部瀬名で拾って以来、スキューバをするようになったら見つけてやろうと思っていて撮影したもの。
殻口の美しさは尋常ではない。ゴホウラと違って小さいうえに殻皮がついているので見つけにくい。
瀬底でもよく見るが、部瀬名産の方が総じて美しい。    
(写真)左:ヒメゴホウラ;沖縄本島、部瀬名;右:生態(これはまだ判りやすい砂地にいたもの。普段はもっとガレキの中にいる) ;沖縄本島、瀬底島南



オハグロイボソデ(Lentigo pipus ):
これ1個きり。冒険スキューバでアマモだらけで水深4〜5mで一向に深くならない遠浅のつまらない海で偶然に貝殻を発見。
ホネガイと同様に普段ダイビングしない所にいるようだ。イボソデならシュノーケリングでも見つかるのに。
(写真)オハグロイボソデ:;沖縄本島、屋我地島東<6.5cm>

  
ミツユビガイ(Strombus dentatus ):
砂地ダイビングでの常連さん。非常に艶やかで綺麗だが、雑魚貝。
時に、左写真の様な模様が綺麗なモノはゲット。
トンボソデガイ(Strombus terebellatus ):
ミツユビの兄弟的存在。同じ様な場所に同じ様に転がっている。


コソデガイ(Strombus minimus):
稀な貝とされるが、与那では海底の貝殻溜りに時々拾える。沖縄本島、与那



ゴホウラ(Strombus latissimus)の幼貝:
久しぶりの瀬底島沖のムレハタタテダイのいるポイントへ向かっている最中に転がっていた貝殻。
最初は「?」であったが、な〜んか見覚えがあったので、
ゴホウラを見てみると、やはり、先っちょはコレであった。
ゴホウラのソデが薄いヤツとかは良く見つけてはいたが、こんな幼貝を見つけるのは初!
きっと、大人と違って砂中に隠れんぼしているのに違いない。
まるで、コウロギボラとかの全く別の貝のようだ。初モノ。;瀬底島南;




(タカラガイ科) へ


 
(タマガイ科)




マンジュウガイ(Polinices albumen):
ツメタガイに似るも、一回り小さくして上から踏みつぶしたような面白い形をしている。
よくスキューバ中に砂地に殻が落ちているが、これほど茶色が色あせていないのはこの2個のみ。(写真)マンジュウガイ;与那
クリイロリスガイ(Mammilla maura):
ナイトダイブしていて偶然砂地に転がっている殻を発見。
殻ならなんで日中にみつかってくれないわけ?2個のみ。2個目は与那
(写真)クリイロリスガイ;ラマダ沖;

モクメタマガイ(Tanea undulata):
有りそうでなかなか見つからない。渦模様が綺麗。
また、久しぶりにダイビングした与那にて模様の濃いものを発見!
(写真)モクメタマガイ:;沖縄本島、名嘉真・与那
トウヨウタマガイ(Naticarius orientalis):
図鑑には稀産とある。が、ラマダ沖をナイトダイブしていると
たまに見つける事があり、殻を覆う軟体は不気味な美しさがある。
この貝を見つけた時に限ってフィルムが切れていて撮影にいたっていない。
この貝は貝殻であったが、蓋も転がっていた。蓋が割れているので何かにこじ開けられて食われたのか?
(写真)トウヨウタマガイ;沖縄本島、ラマダ沖;

フロガイ(Naticarius alapapilionis):
鹿児島や宮崎の砂浜ではよく採集したが、沖縄ではカコボラ同様、稀である。
偶然に砂地で見つけた貝殻。本土のものより小さくて色も薄い。しかし、艶やか。
私の友人はこの沖縄では稀なフロガイとハツユキダカラを同じ場所で見つけてしまった強者である。
(その後、与那でのダイビングにて2個ゲット。本土のものより小さいけど)
俺は本土で拾っているから十分だけど・・・でも、なんか悔しい。 (左写真);沖縄本島 瀬底南 その他 与那

アラゴマフダマガイ(Naticarius .onca):
深場採集の砂からは出てこないので、浅場メインなのだろう。
(水深50mですら、潮間帯生息の貝がチラホラしているというのに)
普通種だが、シンプルで可愛い。
?(?):
長らく私の貝殻部屋の棚に飾っていた。
沖縄採集の貝の中にあったので、おそらく沖縄だろうが、何処かは不明。
WEB上ではなかなか断定できず。

(トウカムリ科)


トウカムリ(Cassis cornuta):
よく見れど見つからなかった。磯乞食して破片や朽ちたものは見つけていたが、
図鑑には普通とあっても、何度も砂地をスキューバしても見つからなかった 。
しかし、友人と新しく開発したダイビングポイントで潜っていた時に
友人が偶然に発見。これ以来、何度も足を運んだ砂地やシュノーケリングですら
見つけるように!ようやく撮影にこぎつけた。
決して一度いた様な場所が分かったせいだ、というかもしれないが、
もともと探していた場所と同じ所で簡単に見つかるようになるのだから、
そうではないのだ。
これはゴホウラ、フシデサソリ、バライロセンジュガイ等にも共通して言える。
磯乞食でも同様な事は多く神様が天からからかっておられるのでは?
と思う今日この頃。
(写真)砂地を這うトウカムリ;沖縄本島、辺戸

タイコガイ(Phalium bandatum):
夜の砂地に現われる。恩納周辺でナイトダイブした際に見つける事が多い。殻もたまに転がっている。
(写真)タイコガイ;沖縄本島、仲間
コダイコガイ(Phalium areola):
タイコガイと比べて沖縄本島北部の砂地にいるようだが、殻が転がっているものしか見た事がない。
柄の美しさはカズラガイに勝とも劣らない。(写真)コダイコガイ;沖縄本島、与那(最大)普通は7cm程度
カンコガイ(Phalium glaucum):
偶然に砂地に転がっていたものを発見、ただし、殻口下縁の刺は折れてしまっていた。
最初はタイコガイの巨大なものかと思えたが。(写真)コダイコガイ;沖縄本島、仲間

(ヤツシロガイ科)



ウズラガイ(Tonna perdix ):
シュノーケリングでも容易に見つかる。殻も大きいが、身は更にでかい。


 
(フジツガイ科)


フジツガイ(Cymatium lotorium):
割と流れのある沖縄北部のリーフ沿いの砂地にいる。
石灰化していないものは貝皮を落とすと意外に美しい貝である。シュノーケリングでもたまに見つける。
(写真)フジツガイ;与那;
オオゾウガイ(Ranularia pyrum):
フジツガイとほぼ同様の場所に見られるが、少し少なめ。
これも石灰化していないと艶やかなオレンジ色が美しい。俺は磯乞食でヤドカリが背負っていたものを頂いていたが、
海中の奴は貝殻をかぶって毛をはやしているので一瞬、違う貝かと思った。
(写真)オオゾウガイ;沖縄本島、与那;

シマアラレボラ(Gyrineum gyrineum):
一度、少しこれより大きめのものを拾ったことがあったが、落として無くしてしまった。
「どうせ普通種だから・・・」と思っていたが、「少産」らしく、長らくお目にかかっていなかった。
しかし、ようやく転がっていたものを発見。もしかするともっと浅場に沢山いる可能性が高い気がする。
(右写真);沖縄本島 勝連 

バンザイラ(Septa flaveola):
「日本三美螺」の一つ。
三美螺とはいっても「法螺」を含めなければ、
ジュセイラ・ショウジョウラ・バンザイラの3個位しか種類はなかろうに。


ジュセイラ(Cymatium hepaticum):
「日本三美螺」の一つのジュセイラ。
ショウジョウラと共に打ち上げメインだが、生体を初撮影。
しかし、外套膜を被るわけでも、身が大きいでもなく、
水管がなければ、ひっこんだヤドカリと
大差ないような・・・でも、綺麗。


ハイイロボラ(Cymatium thersites):

この手の貝は、干潟でヤドカリさんが被っている常連さんのイメージ
あって、あまり拾わないのだが、座津武の砂地で目に留まった。
これ系では結構綺麗なので、もしや稀種?と期待したが・・・
日本でのハイイロボラ表記のものはハチボラが多い説あるが、
よくわかんないから、写真で似たものを。
色濃く、綺麗。普通はもっと薄い褐色調。


ツブリボラ(Cymatium gutturnium):

砂地ダイビング、エグジット手前の浅場に転がっていた。あまり見かけないが
最近は深場ばかりしか行っていないからか?


オナガガイ(Cymatium caudatum):

記憶にないが、 恐らく、与那や座津武の砂地ではないか。


シワクチナルトボラ(Tutufa rubeta):
ヤドカリものは1個持っていたが、意外に殻は転がっていない。
すぐにヤドカリが持っていくのかもしれない。
オオナルトボラ以上に殻口がいやらしい。
(写真)シワクチナルトボラ;沖縄本島、与那

 

(オキニシ科)


   オハグロオキニシ  シワオキニシ   クチムラサキオキニシ   クロミオキニシ   オキニシ:
(Bursa rhodostoma)(Lampadopsis cruentata)(Bursa mammata)(Bursa lamarckii)(Bursa bufonia)

オキニシ軍団揃い踏み。一番多いのは当然、オキニシ。よくヤドカリが入っている。
で、一番少ないのがクロミオキニシ。「ど〜せ、オキニシだあよ・・・」と期待せずにひっくり返すとクロミだったりする。
その他は転がっている貝殻でたまに見つける。地味でよく石灰化しているが、良く見ると意外に格好いい気もしないでもない。
(写真)オハグロオキニシ;沖縄本島 恩納 ; シワオキニシ;沖縄本島 読谷 ; クチムラサキオキニシ <4.5cm> クロミオキニシ;沖縄本島 与那; オキニシ;沖縄本島至る所;

 
(イトカケガイ科)


チリメンニナ(Cirsotrema varicosum):
水深50mから斜面を上がっている際に転がっていた。
沖縄では小さいのが多いイトカケガイにあって大きな貝。6cm長 :辺戸岬 水深38m。


(ハナゴウナ科)
ターナムセトモノガイ:
砂地の貝殻の吹き溜まりにてスキューバ中に転がっているのを見つける。
ぬぼぉ〜っと転がっているナマコに寄生もしくはくっついているらしい。貝殻は艶やかかつ滑らかで美しい。
(左写真);沖縄本島 与那;

 
ヒメセトモノガイ【Melanella bovicornu】:
砂地でのダイビングにて目視で転がっていたのを採取。ハナゴウナでは大型、しかも潰れた感じ。
この潰れた感じが書かれてあるサイトが無く、 断定しかねる。
(左写真);沖縄本島 座津武;



(アクキガイ科) へ


(エゾバイ科)
ダルマヒサゴ ホラダマシ (Hindsia nivea):【並】


地味だが、よく見ると模様は綺麗。

(ムシロガイ科)

 
サメムシロガイ(Nassarius papillosus ):
沖縄本島南部の大度は水深30m近い砂地が沖にあるにもかかわらず、あまり砂地性の貝は期待できない所ではあったが、
たまたま殻が転がっていた。唯一これのみ(写真)サメムシロガイ;沖縄本島、大度

(イトマキボラ科)



ミガキナガニシ(Fusinus undatus):
何故か部瀬名沖の砂地でナイトダイブでしか見た事がない。
唯一、宜名真で日中に思いっきり岩場で這っているのを見つけたが、
あれはきっと道に迷ったに違いない。(写真)ミガキナガニシ;沖縄本島、部瀬名;


ポッドツノマタ( Latirus rigidus):
変な名前!リーフの岩場に転がっている事が多いが、
水深1mのリーフ上でシュノーケリングで拾ったこともある。
(左写真)石灰化が激しい場合が多い。
(左写真)ポッドツノマタ;渡嘉敷島


(ショッコウラ科)



ヒメショッコウラ(Harpa amouretta):
磯乞食でヤドカリモノゲットする事が多々あり。
ナイトでは砂地というより、クレバス内の砂溜りで這っているのを見る。
写真のものは、「辺戸洞穴」内で日中に這っていたもの。


(セコバイ科)


初収拾で非常に綺麗。その後も、破片と幼貝しか拾えていない。
 2009年7月 辺戸岬 水深48m
アラレセコバイ:
水深50mの洞窟内にてゲット。セコバイの中ではミガキセコバイとコレは殻表が艶やかで綺麗。
「ネットサルベージ事業」にて幼貝をゲットしているも、成貝はこの1個のみ。
2015年4月 辺戸岬 水深43m



スギタニセコバイ(Colubraria muricata):
ダイビング中、ヤドカリが背負った奴を時々、見かける。
生体も、「辺戸洞穴」内の砂地で這っているのを見た事がある。
セコバイでは最も大きくなり、綺麗なものは見ごたえがある。


 
(ツクシガイ・フデガイ科)


ユウレイツクシ(Vexillum mirabile):
潮通しのよい海域のクレバス内に落ちていた
2008・2009沖縄本島、辺戸


アワユキミノムシ(Vexillum xenium):
潮通しのよい海域のクレバス内に落ちていた
2008・沖縄本島、辺戸


クチベニアラフデガイ(Neocancilla papilio ):
打ち上げもあるにはあるが、水中で見つけたものが綺麗。
(写真):沖縄本島、部瀬名


オキナフデ(Mitra incompta):
砂地がメインだろうが、辺戸岬では岩場を這っているのを見かける。


ソメワケヤタテ
(Strigatella telescopium):

砂地に転がっているのを発見。稀らしい。

(クダマキ科)


ハナヤカクダマキ(Turris spectabilis):
潮通しのよい海域のクレバス内に落ちていた
2008・沖縄本島、辺戸

(イモガイ科)



アンボイナ:上述。
生態写真は SCUBA DIVINGを参照:Click!

(写真)アンボイナ;沖縄本島、部瀬名&砂辺;普通12cm位(上)最大のもの(下)14cm >


ソウジョウイモガイ(Conus episcopatis):
ツボイモ的だが、殻頂が擦れたものが多く、かつ、ナガアジロイモ的にややホッソリする。
ナガアジロイモの範疇として分類していないサイトもあり、コレも模様がナガアジロイモ寄り。
ただ、殻の膨らみがあるので、ソウジョウイモとした。2020年5月 辺戸岬水深30m ヤドカリもの

テンジクイモ(Conus ammiralis):
稀産のイモガイではあるが、瀬底の浅いがれ地にスキューバで沖に向かう際に偶然見つける事がある。
(写真)テンジクイモ:沖縄本島、瀬底島南

(写真)テンジクイモ:沖縄本島、瀬底島南

ナツメイモ(Conus bullatus):
スキューバ中に根の回りで殻を発見。「もしや、マンボウの幼貝?」と思ったが、いずれにしても稀な貝である。
(写真)ナツメイモ:;沖縄本島、瀬底島南
 
ハナイモ(Conus retifer):
比較上、こちらに載せたが、多くは打ち上げが多い。干上がったリーフの岩場にも見つける事がある。
(中写真);渡嘉敷島
キンランイモ(Conus legatus):
ハナイモガイがダイエットに成功した、といった感じ。もっと大きなものもあるのだろうが、
ダイビング中にリーフ下に転がっている貝殻は小さくて模様もイマイチなものばかりである。(右写真);沖縄本島 宜名真
K氏より、一番左端はコガネイモガイだ、と指摘されました。

コガネイモ(Conus aureus):
しばらくの間、見つける事はなかったが、
与那の砂地にある根のちょっとした洞窟内の砂地に模様の非常に美しいものを発見!(平成15年9月17日)
その色の濃さに、最初はツボイモの小さなものかと思ったくらい。死貝ではあったが、
FDで、中に少し腐敗臭がした。
これまでのものとの比較。右2個は打ち上げもの;沖縄本島 与那

2015年8月には辺戸岬水深50mにて綺麗で大き目な貝殻を発見。


トンボイモ(Conus cylindraceus):
北部へダイビングへ行ったものの、何処も荒れていて潜れず、
なんとか岩影からもぐれそうだった座津武の海底20mにあった貝溜りにて発見。
丁度、ツボイモの殻も見つけたこともあり、ツボイモの幼貝とおもいきや、別種。
右側は自己過去最大(口が大きく欠けているが・・・)
転がっているものは結構、破損が多いが、新鮮なものは殻皮を被っており、これを剥がすととても艶やか。

ムラクモイモ(Conus varius):
砂地ダイビングの時に偶に見かける。質は悪いが打ち上げも見られ、
深場の砂中からも出てくる。模様が雑なものが多いが、コレは綺麗。


(カヤミノガイ科)


ベニカヤミノ:

ヤナギシボリキジビキガイ(Acteon virgatus):
 
白と黒のコントラストがクッキリで、かつ艶やか。非常に綺麗な貝。海中で見つけると、ドキリとするくらい。
過去、オーストラリアで拾ったのはシマリスキジビキガイだったようだ。
 
(カセンガイ科)


オキナワカセン(Babelomurex longispinosus):
水深50m以深の深場の貝であり、おそらく、ヤドカリさんが持ってきてくれたのだろう。
それでも、ココで息絶えたかのような、トゲトゲまで綺麗に残っており、逸品!!
 2015年4月 辺戸岬 水深43m

(ザルガイ科)


ギンギョガイ(Discors lyrata):
砂地の水深15m辺りに死殻が転がっている。
殻皮が綺麗で厚く、年月が経っても色褪せない。
ハイターで溶かしてみると、単なる白い貝殻に。
2枚貝の中では好きな貝の一つ。


スベリザルガイ(Laevicardium biradiatum):
砂地に稀に死殻が転がっている。
ザルガイ科の異端児。細長く艶やかな殻。
砂地が座津武(最近は与那を潜ってない)の深場ばかりのせいか、図鑑で少産も、 俺的には稀。
持っているものも、昔拾ったものなので、砂地浅場に多いか?

(フナガタガイ科)


ツキヨミガイ(Glossocardia obesa):
深場の洞窟に生息している様だが、深場のドロップオフのみならず、水深10m付近の浅場でも拾った事がある。
片葉だけでは地味な貝だが、両葉で合わせるとふっくらしていて可愛い。



(タマキガイ科)


ソメワケグリ(Glycymeris reevei):
砂地の水深20m以深に死殻が偶に転がっている。
名前の通り、2色に分かれていて綺麗。:座津武 水深27m

(イタヤガイ科)


シュロノハキンチャク(Anguipecten superbus):
水深30m近いディープダイビングの際に殻を見つける。片割れの場合が多いが、偶然にペアのものも発見した。
(写真)左;シュロノハキンチャクの表側 右;貝を閉じたところ。この種の貝としては 殻の縁が厚いのできっちりと閉まってまるでコンパクトのようだ;沖縄本島、宜名真

生体発見 2020年8月 辺戸岬水深48m

オオシマヒオウギ(Gloripallium speciosum):
シュロノハキンチャクと同様。沖縄では写真の様な黄色い表側が多い。裏表がほとんど同じ模様のものは少ない。
(写真)左;オオシマヒオウギ両側が同じ模様のもの:沖縄本島、辺戸岬 
右;オオシマヒオウギ(黄色バージョン)の裏側&表側:沖縄本島、宜名真


ナンカイニシキガイ(Decatopecten aurantiacus):
上述のシュロノハキンチャク幼貝は殻が薄いので、
てっきりそうかと思ってたら、ナンカイニシキだと指摘された。






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