Log-book on my HP815

昨年は母が逝去し、仕事上も不穏続きで8年勤務した会社を辞める決意をする等、あまり良い年では無かった。
今年こそは、と願うが、毎年、同じように願ってばかりな気もする新年。
この年末も、新型コロナ第8波に日本は襲われている。







土曜   曇り時々雨    北東の風  波高1.5→2.5m 
日曜   曇り時々晴れ  北東の風    波高2m→1.5m 
月曜   曇り時々晴れ  北東→東の風 波高1.5m→1m 


今週末も木曜までは穏やかだったのに、金曜で大荒れ。
今回もダイビングは無理そう?・・・と思ったら、日曜から改善傾向。
月曜には波高が一気に1mまで改善する模様。・・・も、月曜。
しか〜し、新年早々、俺の疫病神たる海神様はほくそ笑むのを誤った。
そう、月曜は祭日なのだ!

前日は早々に床に就き、5時過ぎにはエリザベスのくさ〜いウンチの臭いで起こされた。
目覚まし時計いらず。
トイレを片づけている間にすっかり目が覚めてしまい、二度寝無し。
ただ、今日は大潮後の中潮で、最大満潮が8時半頃。
もしかしたら辺戸西が可能かもしれないので、カイボリメインで潜るなら、
潮が動く前、9時半辺りが望ましい。
なので、早く起きても、ついついダラダラしてしまい、出発したのは6時半過ぎていた。
この初売りでガソリンは満タンにしてあるので、余裕で・・・
と、思ったら、大型トラックをはじめ、R58は車が多い。しまった!祭日でも月曜。運送関連は仕事なのだ。
結果、辺戸岬到着まで延々2時間のドライブとなってしまった。

9時前に到着。しばらく辺戸西には行っていないので、冬とはいえ、獣道は・・・
釣り人も通っている為か、完全に道が無くなってはおらず、邪魔な木々は叩きながら、なんとか行けそう。
アダンの茂みは手持ち鋸で軽く伐採。
波は結構巻いているし、年初ではあるし、ベタベタな「辺戸岬キャニオン」側でいいかも・・・
と、妥協しそうになったが、「潜られる時は辺戸西」!
機材をセッティング・・・と、なんと、レギュレーターの1st.Stageからエアが漏れまくり。
しゅるりんさんに譲り受けて昨年は重宝したのだが、最近、エア漏れが多くて、
そろそろ、オーバーホールに出そうかと思っていたのだ。
こんなこともあろうかと、クールな俺は、同じくエアブローがあって、オーバーホールしようと思っていた
(結局、せず仕舞い)レギュレーターを持って来ていたのだ。
ただ・・・同じくエア漏れが酷かったら・・・なんとか問題なさそう。よし、行けるぞ!

23/01/09<辺戸西カレント>曇り
予定通り、9時半に辺戸西に向かった。
最大満潮位ではあるが、潮位は腰上程度。ただ、波のぶち当たりは強め。
「心配波止場」付近からのエントリーは流石に波が渦巻いており無理。
潮が流れ始めている可能性もあるので、通常ルートでエントリーへ。
大体の位置関係でエントリーするが、目印たる岩場が見えない。ただ、少し東側と考えて沖に出るとビンゴ!
「2つの塔」に迷わず到着。流れは無いというより、まだ上げ潮状態。すなわち、沖から岸に向ける流れもあり、逆潮だ。
宙空移動で浅場を移動する予定だったが、「西回廊」脇の尾根を這って沖へ。「チブル珊瑚」に初詣し、
「カレント」到着は何も無ければ10分程度で着けるが、逆潮もあってか、12分着。
波を乗り越えた際、片フィンが紛失していて、慌てて拾い直したのもあるが、紛失してしまう事を考えたら結果オーライか。
久しぶりの「誘い回廊」から「文室」へ潜降開始。外部ストロボonの、外付けLEDをon。前回の様に写り込まぬ様に調整済み。
準備万端!さてさて、何が飛び出すやら!?
オーバーハング下には4匹のロウニンアジが群れていた!
うまく4匹が収まるところでパチリ!我ながら天晴!
・・・と、思ったのも束の間、シャッターが切れない。てゆ〜か、カメラ本体の電源を入れて無かった〜!
アホぢゃ、最大のアホがぢゃぁぁあぁ!!
直ぐに電源を入れたが時既にお寿司。幸い、奴らは奥に逃げず、俺の脇をすり抜けたので、パチリ、パチリ。
なんとか、証拠写真は抑えたが・・・う〜む・・・





途中の大きなヤギを探索するもウサギさんの姿は無し。
洞内には・・・な〜んも。なので、早速、「ネット・サルベージ」事業開始。
洞内を広く浅く。でもって、「内路+外路」を1袋。
エア残100のデコタイム6m1分で帰路についた。
3m20分くらいで、1本目にしては溜めてしまったなぁ。
ゆるりと浮上、「誘い回廊」にてエアボトルを袋へ投入。
クレバスから顔を出すと、緩〜い流れ。しかも、ま〜だ、上げ潮。ただ、緩いので、宙空移動を試してみた。
宙空移動は、重い砂を持っていても支障なく、水深20m辺りをしばらく流し、デコタイム6m2分で、水深15m辺りへ。
水深10m辺りを東に向け、「怪獣岩」と「指差し岩」の間を抜ける様に東へ東へ。
水深5m辺りをデコクリアしながら、出来るだけ東寄りでエグジットに向けた。
エア残20切ってデコタイムクリア。しばらく息を堪えてみたが・・・鯨は鳴いていないなぁ。

大きな波に乗りながら、余裕のエグジット。



log1573
最大水深(Max.depth)(m)48.5m
潜行時間(time)(分/minute)50分
平均水温(Min.temperature)(℃)21℃
潜行場所(point)辺戸西カレント
潮(tide):中潮 満潮〜干潮
遭遇 (encounter)ロウニンアジ中×4 オニヒラアジ×3
収穫 ウミナシジダカラ(美)×2 ジュズダマダカラ(美)&(並)×3 
ゴマフダカラ(美)  ハナヤカケボリ(美)×3 ナナホシケボリ(美)×2 
ホオベニコダマウサギ(美) コダマケボリ(美) ソナレイモ(美) 鮫の歯  


砂は「内路+外路」だけ捌いてみる。しかし・・・相変わらず。
洞内の砂は持ち帰る事にした。





23/01/09<辺戸岬>晴れ
2本目は無難に「辺戸岬キャニオン」側で。
礁原は既に干上がっており、かつ、波はベタベタ。何処からでもエグジット可能。
既に12時半過ぎており、2時間以上の休憩したので余裕ではある。
普段は緊張の「断崖下」も、礁原上、クレバス脇を余裕でクリア。
悪戯好きの海神様も、悪戯出来ぬ程の余裕の中でエントリー。
ギンちゃん達のお出迎えは無く、代わりに、やたらとイスズミ連中が多かった。
ドロップオフからは・・・逆潮。帰りは楽だが、結構な逆潮で、行きは出来るだけエアを節約しないと。
水深10mの棚上を這って移動、途中から宙空移動試みたが、結構な逆潮で、再び棚上に戻った。
水深30mの棚が見えて来たところで改めて宙空移動。
棚の縁のヤギはそれ程たなびいておらず、水深20m以浅で西へ西へ。
エントリー時はクリアに思えたが、やはり春霞は強く、水深20m以深でないと、遠くが見えない。
ようやく、「竪穴」上口が見えて来たので、潜降開始。
冬場は数尾が屯しているはずのテングダイ達の姿は無し。そのまま、水深40mの世界へ。
ニザダイ達が入り口付近で屯しているのを追いやって、「キンメモドキの洞穴」へ潜入。
常連のコロダイ達がキンメモドキ達と戯れていた。
いつも撮影しているのだが、とりあえず撮影。ところが、外部ストロボが光らない。
ケーブルは繋がっているのに・・・
改めて、撮影モードを確認したら、「フラッシュ禁止」になっていた。昨夜、解除したのになぁ。
先程のロウニンアジ達も、逆光で暗いのかと思ったが・・・これが原因だったかぁ。



前回の様に、マダラエイが佇んでいる事はなく、「ネット・サルベージ」事業開始。
洞内を広く浅く。続いて、「竪穴」下口へ。こちらも洞口をメインに広く浅く採取、帰路についた。
追い潮なのと、2時間以上の休憩だったので、エア残100のデコタイム3m20分。ならば・・・
途中、「祠脇」付近で再潜降開始。みるみるデコタイムが増えて行く。
予想外に貝殻溜りが少なくガッカリも、「ネット・サルベージ」第二弾開始。
欲張らずにササッとカイボって再浮上開始。
一応、「辺戸洞穴」北口経由で。もしかしたら、冬の辺戸岬名物「ナンヨウカイワリの群れ」が居るかも。
結果、おらず。ただ、これ以上のデコタイムが増えるのも問題なので、良しとした。

スロープ脇、岩壁に沿って、徐々に深度を上げて行く。
結果、エア残70のデコタイム3m32分。30分越えたかぁ。
でもまぁ、追い潮なので余裕をかまし、水深10m以浅でスキップ呼吸しながら戻って行く。
スキップ呼吸中、鯨の鳴き声は聞こえず。日本は今年、寒い冬だったから、早々に鯨が降りてきていると思ったのだが・・・

水深5m前後で浅場の珊瑚を愛でつつ、「崖下直」のエグジットポイントに向かった。
エア残30でデコタイム3m15分。今更、砂を放置して周囲を徘徊するのも何なので、久しぶりに水路の石めくりをしまくる事に。
もしかしたら、珍しいお年玉がお恵みあるやも。

な〜んも無いままにデコクリア。既に65分潜水していた。スキップ呼吸の甲斐あって、エア残は余裕。
多少の波はあれど、余裕のエグジット。
しかし・・・今年もウミガメに1匹も遭遇しなかったなぁ。


log1574
最大水深(Max.depth)(m)42.6m
潜行時間(time)(分/minute)66分
平均水温(Min.temperature)(℃)21℃
潜行場所(point)辺戸岬
潮(tide):中潮 満潮〜干潮
遭遇 (encounter)なし
収穫  ツマニケボリ(美)  ハナヤカケボリ(美)&(並)×2
クロシオダカラ(美)&(並)  ウミナシジダカラ(並)  コダマケボリ(美)×2   


辺戸南の海を眺めつつ、ゆるりと黄昏ながら初詣で。
17時には恩納のショップに到着も、なんと!コンプレッサーが壊れてしまって充填出来ないとの事。
なんだ、これならもう1本潜られたなぁ。




「ネット・サルベージ」結果報告




        
「辺戸西洞内」は・・・ハナヤカ、コダマケボリあるも、ハズレかぁ。
クロフコウシツブ2個に Mastonia gracilis 。

 
アミメキリオレに、特徴的だけど不詳ハナゴウナ2個。 


「内路+外路」はまずまず?艶々ウミナシジやジュズダマに、
ウサギさんもちらほら。ただし、ナナホシ2個等、普通種だが・・・


しいて上げればイトマキボラ科のサガミアラレナガニシ。
「房総半島・若狭湾〜九州、水深50〜200メートルの砂底」との事でアリといえばアリ。
一番酷似する写真があるサイトで、
「アラレナガニシと良く似るが、体層と次体層に茶色の帯を巡らす。」
との事でこれかと。他サイトの写真とは似つかず。


「キンメモドキの洞穴」は、当たり。艶褪せあるも綺麗なクロシオダカラ、
大玉ハナヤカにツマニケボリ等。

     
綺麗なツマニケボリに1層剥がれてはいるが綺麗なクロシオダカラ。!
トガリコトツブに、ネット検索駆使した結果、Melanella spiridioni cf.


時折、珍しいものが現れる「竪穴」だったが・・・ハズレ。


無理して採取した「祠脇」は・・・まぁまぁ。

   
それでも、2個目となる艶々クロシオダカラ。しかも、今回はフ入り。
カスリコウシツブに、久しぶりのノイチゴオトメフデ。

 
久しぶりのサナギキリオレ に初となるモクネジツボ。





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